TOSHIBA dynabook HDD交換

dynabook TX/66LPX のHDDを交換した際に苦労したことをまとめておく。

HDDの交換自体は簡単で、前のHDDを取り外し、新しいHDDを取り付ける。
新しいHDDもtoshiba[MQ01ABD050(500GB S-ATA)]にしておいた。
変化はHDDがAFTとなったことである。
dynabook TX/66LPX のOSはWindows7 Home Premium 64bitであるため問題はない。
リカバリメディアはあらかじめ作成しておき、DVD4枚であったが、リカバリ処理
で使用したのは3枚であった。

リカバリ中NICドライバの署名が無い警告ダイアログが出ていたが、前回正常起動時の
構成を選択して、リカバリ処理を続行することができた。
リカバリは完了し、デバイスマネージャをみたところ、NICに警告が出ていたので、
ドライバを更新し、使用することが可能になった。

aicon108.gifここからが問題。
Windows7 Home Premium 64bitはService Pack 1が適用されていなかったので、適用しようとしたところ、エラーが発生した。
「unexpected 0x8000ffff」

いろいろ調べると以下の手順で解決した。
aicon_109.gif1)intel RST(Rapid Storage Technology)のドライバが古いためアップデートする。
もともとインストールされていたバージョンは9.5であり、11.7.0.1013とした。
Intel のWebサイトから「Rapid Storage Technology」で検索するとヒットする。
ファイル名は「iata_cd.exe」であった。
(最新バージョンにしようとすると.NET 4.5を必要とする。.NETはSP1適用済みのWindows7
でしかセットアップできないため古いバージョンとしている)
再起動するとデバイスドライバが更新される。

aicon_109.gif2)これで解決がと思い、ホットフィックスをインストールしようとしたが、エラーが発生した。
「0xc8000222」
これは以下のコマンドを記述したバッチファイルを作成し実行することで解決した。

net stop wuauserv
cd %systemroot%
ren SoftwareDistribution SoftwareDistributionold
net start wuauserv
net stop bits
net start bits
net stop cryptsvc
cd %systemroot%\system32
ren catroot2 catroot2old
net start cryptsvc

ポイントはバッチファイルを右クリックして「管理者として実行(A)…」することである。

aicon_109.gif3)Service Pack 1の前提となるホットフィックスをインストールしサービスパックをインストールする。
(「」はHome Premium 64bitに適用したファイル名を記載)
1.KB2534366 「Windows6.1-KB2534366-x64.msu」
2.KB2533552 「Windows6.1-KB2533552-x64.msu」
3.Windows7 SP1「windows6.1-KB976932-X64.exe」

aicon_109.gif4)メモリーリークへの対処
Service Pack をインストールしてしばらくしているとWindows が極端に遅くなる状況にみまわれた。
タスクマネージャー(全ユーザーのプロセスを表示するをチェックする)でsvchost(netsvcs)がメモリを2GB近く消費している。

Windows Updateを自動更新にするとこの状況となることが分かった。
以下のホットフィックスを手動インストールした。

1.KB3050265「Windows6.1-KB3050265-x64.msu」
2.Windows Update Agent「windowsupdateagent-7.6-x64.exe」

1のホットフィックスをかなリ緩慢な状況下でインストールしたが、インストール途中からメモリ消費量は減少し、快適な状況となった。その上でWindows Update Agentをインストールした。

これ以降、順調に動いている。

1TB HDDの比較

適度な容量の1TB HDDとして東芝(HGST)製のDT01ACA100を2台購入して
使用していたところ、1台不良セクタが発生したdown.gif

普通にファイルをコピーしていたのだが、HDDから周期的にヘッドが移動する
異音が発生し、なにかと思えばファイルコピーでエラーとなっていた。

Windows7のコマンドコンソールからCHKDSKしてみたところ、
不良セクタが発生していた。不良セクタが発生すると、ディスクアクセスが
遅くなる印象があるので代替のディスクを探すことにした。

使用用途としては、ファイルを出力するディスクとしての使用であり、
それなりの性能が求められる。

そこで、東芝(HGST)HDDに代えてSeagate製HDDを検討することにした。
なぜ、Seagateにしたのかといえば、スペック上の性能が良いからである。
WDも良かったのだが、ディスク回転数が5400rpmであったため、候補外とした。

しかし、Seagateといえば、ファームウエア不具合によるデータアクセス不能など
信頼性が良くないため、これまで購入は控えていたメーカであったが、それを
承知でSeagateにすることとした。

東芝(HGST)製HDD(DT01ACA100)のスペックは以下のとおり。
http://www.semicon.toshiba.co.jp/product/storage/selection/built-in/client_hdd35/DT01ACAxxx.html

購入したSeagate製HDD(ST1000DM003)のスペックは以下のとおり。
http://www.seagate.com/as/en/internal-hard-drives/desktop-hard-drives/barracuda/

今回、重要視したのは平均回転待ち時間(シークタイム)である。
東芝(HGST)4.17[ms]に対し、Seagateは4.16[ms]である。

早速購入し、並べてみた。
Seagate:ST1000DM003、東芝(HGST):DT01ACA100

↑HDDの比較 表 左:Seagate 右:東芝(HGST)

↑HDDの比較 表 左:Seagate 右:東芝(HGST)

↑HDDの比較 裏基板 左:Seagate 右:東芝(HGST)

↑HDDの比較 裏基板 左:Seagate 右:東芝(HGST)

基板の実装方法も一緒である。
以前はWD製HDDのみが、このような実装方法をしていたのだったが…

↑HDDの比較 高さ 左:Seagate 右:東芝(HGST)

↑HDDの比較 高さ 左:Seagate 右:東芝(HGST)

2台並べてみるとSeagateの方が背が低い。
それ以外は大体一緒である。

いまのところ順調に動いている。