最近、ファイルサーバとして使用しているPCのネットワークインターフェイスの遅さが
気になりだしたのでマザーボードを交換することにした。
元々 Mini-ITXフォームファクタのPCであったので、最もコストパフォーマンスの良い
Atom D510を搭載した製品を探す。
製品としてはIntel とASUS だったが、マザーボードメーカとしての実績と、ドライバの
入手のしやすさを考えてASUS の AT5NM10-I。
Intelは製品としては良いのだが、BIOSに制約が多かったり、ドライバの入手が
難しいなど過去に泣かされた…
AT5NM10-I 概要
CPUはIntel のAtom D510 1.66GHzをオンボードしている。
コードネームはPine Trail(パイントレール)、TDPは13[W]。
デュアルコアにハイパースレッデングを搭載しており4スレッドを同時に処理できる。
また、グラフィックス、メモリコントローラをCPUに統合している。
分厚いヒートシンクに覆われておりその姿を見ることはできない。
▲ASUS AT5NM10-I 全景
メモリはDDR2を搭載できるが、他社の同種マザーボードと異なりデスクトップ用の
DDR2メモリモジュールを搭載できるため余ったモジュールを有効活用できる。
基板パターンをよくみると、ネットワークインターフェイスをもう一つ搭載できるように
設計されている。実装はされていない。
外部I/Oはレガシーが充実している。最近ではめずらしくなったCOMやLPTポートが
実装されている。一方内部I/OはS-ATAのみである。Mini-ITXでは標準的なほう
かもしれない。
▲ASUS AT5NM10-I 外部I/O
BIOSは癖のない作りである。
ASUS が採用するAMI BIOSである。
設定項目は多くない。
交換
従来はIntel Pentium M 1.73GHzを取り付けたVIA VB6002を使用していた。
VIA チップセットでPentium M が使用できるめずらしいボードである。
▲VIA VB6002
さっそく、マザーボードを交換し各種ドライバをインストールした。
OSはMicrosoft Windows XP SP3である。
それまで、シングルコアであったため、全コアを認識するが不安があった。
交換前は”ACPIユニプロセッサPC”のHALが読み込まれていたが、
再起動後は”ACPIマルチプロセッサPC”と認識されHALを変更する
ことなくマルチコアCPUとして認識させることができた。
▲ATOM D510 タスクマネージャ
デバイスマネージャで確認したところ不明なデバイスとして認識された
デバイスがあった。
▲ASUS AT5NM10-I 不明なデバイス
これは、ATK0110 ACPI UTILITY と呼ばれるもので、以下のサイト
に関連する記事がありドライバがダウンロードできる。 Q5に記載がある。
http://www.tekwind.co.jp/backup_uc/support/faq2/answer/vista/faq_vista.html
[別窓で開きます]
Vista用との記載があるが、Windows2000用のドライバも含んでおり
それを導入することで解決した。
▲ASUS AT5NM10-I ATK Device
使用感
4コアを手に入れるならもっとも安価な選択しである。(8千円代)
Webの閲覧や簡易なファイルサーバとしてはちょうどよく、消費電力も少ない。
ネットワークもギガビットであり、ストレス無く動いている。
Maxクローバ5つの評価では
使用目的がきつい処理でなければ十分期待に応えるハードウエア。
Atom D510参考情報
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/news/20100107/1022018/[別窓で開きます]
2014/04/18 ハイパーリンクメンテナンス